スペインの気候・天気・気温の概要
皆様こんにちは!
スペインの気候についてご案内します。
スペインは面積が日本の約1.3倍と、ヨーロッパの中では比較的大きな国です。ですので気候は地域によって大きく違います。
それでも全体の大体の傾向は、乾燥しているということでしょうか。
但し、海外沿いや、バレアレス諸島、カナリア諸島などの島の気候はそれほど乾燥しているとは言い難いです。
いかにもスペインというイメージの、乾燥した砂漠に灌木が生えているような景色は、イベリア半島中部から南部の内陸でよく見られる風景です。
それに反して、北部のガリシア、アストゥリアス、カンタブリア、バスク地方などでは、日本のように緑深い景色が続きます。
地中海性気候
イベリア半島南部から、内陸まで、ほとんどが、地中海性気候に入りますが、実際の体感は、地方によってかなり違います。
バルセロナなど、カタルニア地方からバレンシア、南のアンダルシア地方のほとんどは、一般的によく言う地中海性気候で、乾燥して雨は少ないですが、全体的に温暖で、冬は多少寒くてもそれほど酷寒という感じはしません。
一方で、同じ地中海性気候には入りますが、イベリア半島内陸部は、気温の上下が大変激しいところです。
夏は最高気温が40度程度と暑く、冬は最低気温が時々ー5度程度まで下がります。
また、一日の気温の上下も激しく、最低と最高で、15度以上の寒暖差があります。
1965年の映画、『ドクトル・ジバゴ』は、ロシアの酷寒の中でのお話ですが、当時のソ連で撮影許可が下りなかったため、ほとんどスペイン国内で撮影されています。
映画の中のロシアの駅はマドリッドのデリシア駅、氷原は、カスティージャ・イ・レオン地方のソリアのロケでした。
それに反して、同じ地中海性気候でも、イベリア半島の南東部の一部、ムルシア、アリカンテ、アルメリアのあたりは、大変暑くて乾燥していて、砂漠も存在しています。
1962年の映画、『アラビアのロレンス』は、やはり多くの部分をスペインで撮影しています。映画に出てくる砂漠はアルメリアにある実際の砂漠です。
つまり、地中海性気候といわれるスペインの中で、酷寒と酷暑が共存しています。
海洋性気候
北部の大西洋岸側のガリシア地方、カンタブリア海岸沿いのアストゥリアス、カンタブリア地方、バスク地方は、海洋性気候です。
雨が多く、湿気もあるため、気温の日較差が少ないです。日中と夜の気温差は、大体5-6度です。
緑が多いので、この辺りではスペインらしい、赤土の見える大地の風景は、見られません。
スペインの中でも、カナリア諸島はイベリア半島よりもずっと南、アフリカ大陸の西岸に位置しています。ですので、カナリア諸島の気候は亜熱帯気候です。
亜熱帯気候
一年中暖かく、一定の気温を保ち(20-28度くらい)、それほど乾燥していていません。
降雨量は、島によってかなり違います。グラン・カナリア島、パルマ島、テネリフェ島は比較的雨が多いですが、ランサロテ島、フエルテベントゥーラ島は、雨が少ないです。