皆様こんにちは!
ソロージャ美術館を紹介します。
バレンシア出身のスペインの印象派の画家、ホアキン・ソロージャのマドリッドの邸宅だった建物を、画家の没後、夫人が国に寄付し、美術館になりました。
地中海性のまぶしい太陽の光をきれいにとらえた絵を描いたので、地中海の光の画家といわれ、ホアキン・ソロージャの絵はスペインや、アメリカでとても人気があります。
印象派ファンが多い日本で、なぜかそれほど知られていない画家ですが、絵を見るだけで、色調も明るく地中海岸の海風にふかれているような気分になるソロージャの絵は、誰もが好きになるようです。
2024年10月から、改装·拡張工事のため、閉館するそうです。2026年完成予定です。
ホアキン・ソロージャ
ホアキン・ソロージャは1868年、バレンシアで生まれました。
学業終了後は、そのころアカデミックな世界で主流だった、歴史的な題材の絵を描いていましたが、やがてスペインの美術コンクールで入賞し、国の費用でローマに留学しました。
その途中パリにも滞在し、印象派に触れました。
1890年代以降、リューミニズムという印象派の一派の手法を使い、地中海岸線のまぶしい光と風を表現した、ソロージャ独特の絵を描くようになります。
アメリカのヒスパニック・ソサイエティ―での展覧会をきっかけにスペインのみならず、アメリカで有名になりました。
20世紀の初めには、マドリッドの現在のソロージャ美術館に住居を移し、マドリッドの美術アカデミーで教鞭をとりました。
ソロージャは、社会的な貧困にも敏感で、社会的な問題を題材にした絵も多く描いています。プラド美術館所蔵の、漁師の瀕死の事故を描いた『それでも魚は高いというのか』などは大変有名です。
地元バレンシアのAVEの駅の名はホアキン・ソロージャといいます。
ソロージャ美術館
ソロージャ美術館はマドリッドの閑静な高級住宅地にあります。
もとはソロージャの、自宅兼アトリエだったため、『海辺の散歩』や、『馬の水浴』などの代表的な絵画のコレクションの他、サロンや食堂の家具なども展示されています。
また、敷地には、アンダルシア風の庭園もあり、入場しなくても、庭園には無料で入ることができます。
腰かけてくつろぐためのベンチもいくつも用意されています。
日が暮れてくると、素敵な夜間照明がともります。
ですので、絵画を楽しむだけではなく、散歩でちらっと寄るだけでも気持ちの良い美術館です。
入場案内
開館日時;火曜日から土曜日まで、09:30〜20:00まで 日曜、祝日は10:00〜15:00まで
休館日;月曜日、1月1日、6日、5月1日、11月9日、12月24日、25日、31日
入場料;一般3ユーロ、土曜の14:00〜20:00までと日曜は、無料
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