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王室コレクションギャラリー【Galeria De Las Colecciones Reales】

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皆様こんにちは!

王室コレクションギャラリーをご紹介します。

月曜日から木曜日18:00〜20:00の入館は無料です!

王宮の前、アルムデナ大聖堂隣に、代々のスペイン王室が収集した、美術、調度品などの膨大なコレクションを展示するため、1998年に計画が始まり、総面積4万平米を超える大変大きな建物が建設されました。

王室コレクションギャラリー:アルムデナ大聖堂奥に設けられたゲートと展望台

入口の前は、高台になっており、カサ・デ・カンポ(昔王室の狩猟場だった広大な公園)を見渡すことができます。

美術館としては、2023年6月28日に開館したばかりです。

日の沈むことのない帝国と呼ばれたスペインの王室の、当時の栄華が垣間見られる美術館です。

日の沈むことのない帝国

1492年、コロンブスが新大陸を発見します。

Columbus【Public domain】
コロンブス肖像画 Columbus【Public domain】

それ以前、東アジアの国へは、東向きに航海するか、シルクロードを陸路で向かう方法しかありませんでした。また途中オスマン・トルコなど列強の領海を横断する必要から、実際にヨーロッパの国々の船が直接東アジアまで行く事は、非常に困難でした。

したがって、絹や香辛料をはじめとする東アジアの製品の多くは、途中の仲介国との交易でのみ購入が可能でした。

そこで、コロンブスは地球球体説を信じ、西に向かって航海すれば、必ずアジアに到達できると信じ、その遠征のスポンサーを探していました。

ポルトガルの王室は拒絶しましたが、スペインのカトリック両王のイサベル1世は、コロンブスの計画を受け入れ援助します。イサベル女王の援助によって、ようやくコロンブスは、1492年、ウェルバ県のパロス・デ・ラ・フロンテラから西に向かって出航します。

isabel and columbus【Public domain】
イザベル女王とコロンブスIsabel and columbus【Public domain】

コロンブスは、アジアに向かうつもりでしたが、アジアとは違う未知の陸地にたどり着きます。その後何回かの航海を経て、実はこの陸地は、当時ヨーロッパでは未開だった、新大陸であるという事がわかります。

またその後のマゼランとファン・セバスチャン・エルカノの世界一周を経て、スペインとポルトガルの大航海時代が始まります。

これにより、スペイン、ポルトガルは、遠いアメリカ大陸や東アジアまで進出し、植民地を造り統治します。

また、ヨーロッパにはなかったチョコレート、トマト、ジャガイモなどの新大陸の農産物が、スペインを通じてヨーロッパに導入されました。

スペインは文字通り世界一の大帝国になります。16世紀の国王、カルロス1世は、この広大な帝国を「日の沈むことのない帝国」と呼びました。つまりはあまりに広い帝国なので、日が落ちていても、帝国のどこか一部で日が昇るという意味でした。

同時に、キリスト教をはじめとしたヨーロッパ文明が世界に拡大します。

日本にやって来た宣教師たちも、イエズス会の修道士たちでした。イエズス会は、スペインでできた修道会です。

つまり第一次のグロバリゼーションがこの時から始まりました。

その後、17世紀後半からスペインは斜陽に向かいますが、なんとか19世紀までは海洋大国であり続けました。

こうしたスペイン黄金時代の代々のスペイン国王は、芸術の発展に貢献、収集した事でも有名です。

その王室が約5世紀に渡って収集した美術品、調度品が時代を追って王室コレクション・ギャラリーにて展示されています。

王室コレクション・ギャラリーの建物

王宮の正面、アルムデナ大聖堂の西のベガ坂に面した、高低差のある土地に建てられた建物です。入り口はアルムデナ大聖堂の隣の展望台にあります。

展望台からは、昔の王室の狩猟場だった、広大な公園、カサ・デ・カンポが見渡せます。

展望台から見たカサ・デ・カンポ:旧王室の狩場
王室コレクションギャラリー:入口

地上階から入ると、クロークがあり、正面奥からスロープを下がっていくと、-1階の展示室に入ります。

展示は-1階がトラスタマラ家とハプスブルグ家(15-17世紀)、-2階がブルボン家、-3階が、特別展示です。

見学後、エレベーターで0階に戻ることもできますが、-3階の出口から王宮の西側の庭園、カンポ・デ・モーロ庭園に出ることもできます。

王室コレクションギャラリーの主要な展示品

代々の国王の馬車、噴水、食事会の際のデザート台、数々のタピストリーなどの調度品、ベラスケス、カラヴァッジオ、フアン・デ・フランデス他の絵画、代々の国王の甲冑、タピストリーなど、650点が展示されています。

・ホセ・デ・チュリゲラと、フアン・デ・エレラ・エル・マソ作の、金箔とラピスラズリの塗料で装飾された柱

チュリゲラの柱

・国王の馬車

国王の馬車

・国王(カルロス1世)の甲冑

王の甲冑

・食事会の際の料理を飾るテーブルセンター

食事会の際の料理を飾る台

・ゴヤのカルトン画がモデルのタピストリー

Goya 【Public domain】
ゴヤ Goya 【Public domain】

・【洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ】カラヴァッジオ作

Salomé(Public domain)
サロメ Salomé【Public domain】

・イサベル2世のソファ

イサベル2世のソファ

・イサベル2世がアトーチャの聖母に寄贈した冠

イサベル2世がアトーチャの聖母に寄贈した冠

開館情報

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・開館時間

月曜から土曜日まで、10:00から20:00

日曜、祝日、10:00から19:00

12月24日、31日、10:00から15:00

1月1日、6日、休館

・入場料

一般、14ユーロ

学生25歳まで(要学生証)、5歳から16歳までの子供、65歳以上、7ユーロ

5歳までの幼児、無料

月曜日から木曜日18:00〜20:00の入館は無料です!

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