皆様こんにちは!
昔のマドリッドの雰囲気が一番残っている広場、マヨール広場をご紹介します。
YouTubeでマヨール広場をチェック!
マドリッドで一番古い地区にあり、四方が昔の建物に囲まれています。建設当時はマドリードの中心地でしたので、周辺にも老舗のお店がたくさん残っています。
マヨール通りやサン・ミゲル市場などからも近く、中で佇むと何世紀か前の世界に迷い込んだような気分になります。
でもお手荷物にはいつもお気をつけください!

広場の南北の、2つの塔に囲まれている部分は市役所の建物ですが、その一部がツーリスト・オフィスになっています。

17世紀建設のマドリッドの中心の広場
マヨールというのは、スペイン語で一番大きいという意味です。
以前はアラバル広場と呼ばれていました。中世の時代に、いくつかの重要な道が交差していた地点であったため、この周辺では市場が開かれていたのだそうです。

フェリペ2世の時代にマドリッドに遷都されたのをきっかけに、ここを首都の中心の広場にしようということで、計画がたてられました。
実際の建設は、次の王様フェリペ3世の時代になりました。
四隅とそのほか要所要所に、周囲の道に通じる出口があります。トレドに行くための昔の道、トレド通りはここから始まっています。
中央にある銅像はフェリペ3世の騎馬像です。

マヨール広場はマルチスペース
建設当時からマドリッドの大きな行事は、ほとんどがここで行われていました。
つまり、闘牛、市場、処刑などが行われた広場です。19世紀に、イサベル2世の結婚式を祝うための闘牛が最後にこのマヨール広場で行われました。

マドリッドの中心とあり、個々の市場で扱われた商品は、食料品にかぎらず、その他の日用品も売られていました。
そのせいか、マヨール広場から外に出るためのアーチの一つが、アルコ・デ・クチジェロスといいますが、ここには、ナイフ屋さんが集中していたのだそうです。

つまりクチジェロスというのは、スペイン語でナイフ鋳造職人のことです。
また、現在でも日曜日には、古切手と古コインの市場が行われます。
ちょっと物騒なお話ですが、処刑も18世紀の終わりまでマヨール広場で行われていました。
昔は処刑も見世物だったのですね。
17世紀の、カルロス2世がこのマヨール広場で開いた宗教裁判を描いたフランシスコ・リッチ作の絵が、プラド美術館で見ることができます。

バルやお店が充実!マドリッドで必ず訪れたい広場
広場の四方を囲む建物の上部は住宅でした。
地上階は、人々が雨に当たらずに歩くためのアーケードの奥が、バルやレストラン、おみやげ物屋等になっており、素敵なお店が並んでいます。
古切手、古コインの市が行われるため、古切手屋さんもたくさんあります。
周辺にもお店がたくさんあります。サン・ミゲル市場とこのマヨール広場の中間を通る道、カバ・デ・サン・ミゲルを下っていくと、マヨール広場の建物の外側に昔の蔵を改装して造ったメソンという居酒屋さんが並びます。そのうちの一つ、メソン・デル・チャンピニヨンは有名ですね。

また、トレド通りを下ると、エスパドリーユの有名な老舗、カサ・エルナンデスがあります。
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