皆様こんにちは!
プラド美術館をご紹介します。
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月曜日から土曜日18:00〜20:00、日曜日と祭日は17:00~19:00の入館は無料です!
入館時手荷物検査有ます。リュックはクローク預けとなります。
スペインで最も重要な美術館というだけでなく、世界でも有数の重要な美術館です。
よくガイドブックなどで何大美術館というのが出てきますが、そういった中にほとんど入っている美術館ではないでしょうか。
世界史や美術の教科書に出てくる名画がたくさん展示されています。
マドリッド滞在中に必ず行くべきモニュメントです。
プラド美術館建物
プラド美術館の建物は18世紀の国王、カルロス3世が建設しました。カルロス3世はここを自然史博物館、隣に王立植物園を設け、マドリッドの科学の中心地にしようと計画しました。

しかしながら、建設に時間がかかり、やっと建設が終了した頃にはナポレオン戦争(1799~1815) がはじまり、本来の目的とは異なり、長期に渡り軍事施設として使われていました。
1819年、フェルナンド7世の時代に代々の王室の美術のコレクションを展示し、美術館としてオープンしました。
コレクション
プラド美術館のコレクションは、元は王室のコレクションでした。コレクションの大半は、代々のスペイン国王の好みで収集された物です。
したがって、フランスのルーブル美術館やイギリスのナショナル・ギャラリーのように百科事典的なコレクションではありません。個人的な好みで収集されたものですので、はっきり言って偏っています。
しかしながら、スペインの王室は代々美術品の収集家、画家のパトロンとして有名でした。したがって、膨大なコレクションを有していました。特に絵画のコレクションは評価が高い物が目白押しです。
残念ながら、ナポレオン戦争の際、フランス軍によって、王室コレクションの一部がスペインから持ち出されてしまいました。
例えば、現在ナショナル・ギャラリーにあるヤン・ファン・アイクの【アルノルフィーニ夫妻像】や、ベラスケスの【セビージャの水売り】などは元は、スペインの王室コレクションでした。

スペイン画派の世界一のコレクションだけではなく、ティツィアーノ、ルーベンス、ボッシュなど、スペイン人ではない何人かの画家の世界一のコレクションはプラドにあります。また、16世紀から17世紀に、世界一の大帝国だったその王室のコレクションですので、西洋美術史上で重要な名作が何枚も展示されています。
コレクションは、全体で35000点以上あります。
しかしながら美術館は何回の増築がされたものの、展示のためのスペースが他の大きな美術館に比べて狭いため、展示数は、1700点ほどです。
プラド美術館・施設案内
プラド美術館は18世紀、フアン・デ・ビジャヌエバ建設の旧館と、2007年に開館したラファエル・モネオ設計の新館部分が継続してありますが、常設のほとんどは旧館にあり、新館は主に特別展示に使われています。

入り口は、全部で4つあります。そのうち、旧館の西にあるベラスケスの門は今現在は閉まっています。その他の入り口、ゴヤの門、ムリージョの門からも入れますが、新館の入り口、ヘロ二モスの扉から入るのが便利だと思います。地上階は0階で上の階は1階になります。奥にショップ、カフェテリアがあり、左に行くと、お手洗いがあります。右に行くと、旧館の展示室の方に行きます。
展示室には番号がついています。
主な作品と展示室
0階
ボッシュ【悦楽の園】他;56A

ファン・デル・ウエイデン【キリスト降架】;58
フラ・アンジェリコ【受胎告知】【ザクロの聖母】、ボッティチェリ【ナスタジオ・デリ・オネスティ】;56B

ラファエロ【聖家族】他:49

ゴヤ【5月2日】と【5月3日】;64と65、


ゴヤ【子供を喰らうサトゥルヌス】他黒い絵のシリーズ;67

デュ―ラー【自画像】と【アダム】と【イブ】;55B

1階
エル・グレコ【胸に手を置く騎士の肖像】、受胎告知他;9B

ティッツィアーノ【アダムとイブ】、ティントレット【弟子の足を洗うキリスト】;25

ティッツィアーノ【カルロス5世騎馬像】;27

ベラスケス【バルカンの工房】;11
ベラスケス【ラス・メニーナス】他;12

ベラスケス【機織り女、アラクネの寓話】;15A

ルーベンス【三美神】他;29

ゴヤ【カルロス4世とその家族】;32

ゴヤ【着衣のマハ】と【裸のマハ】;38


入館案内
開館日、時間;月曜から土曜、10:00から20:00まで。
日曜、祝日、10:00から19:00まで
1月6日、12月24日、31日、10:00から14:00
休館日;1月1日、5月1日、12月25日
入館料;一般、15ユーロ
65歳以上、7.50ユーロ
18歳未満、無料
月曜から土曜まで18:00から20:00と日曜、祝日の17:00から19:00まで無料
プラド美術館周辺
プラド美術館と徒歩10分程度で行ける美術館、レイナ・ソフィア芸術センター、ティッセン美術館を結ぶプラド通りをマドリッドの美術散歩道と呼び、この3つの美術館に入れる入場券、『美術の散歩道【Paseo del Arte】』を32ユーロで売っています。こちらの入場券は3つの美術館どちらでも購入できます。
美術が好きな方にはたまらない場所ですね。
また、近くには人類学博物館、考古学博物館、海軍博物館、カイシャ・フォーラムもあり、マドリッドの文化的なモニュメントが集中しています。
プラド通りを西に入ると、ウエルタス通りなど、バルがたくさんある旧市街です。
この辺り、コロン広場からシベレス広場を通ってプラド通り、プラド美術館の後ろにある昔は離宮だった公園、レティ―ロ公園を含めた地区が、2020年からユネスコの世界遺産に指定されました。
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