スペイン免税情報【2025】

スペインの免税について

欧州連合域(EU)外に居住の場合、域内で購入し自国に持ち帰る商品が非課税になります。

その際の払い戻しの申請方法と税金の還付についてご案内します。

スペインの消費税(VAT、IVA)

スペインの消費税(付加価値税)は21%です。*生活必需品【生鮮食品など】に関しては軽減税率が適応されています。

EU圏以外の居住者(日本人旅行者など)が、EU圏外で使用目的(土産物など)のために買い物をすると、その商品にかかる税金(正確には付加価値税といいますが、日本でいう消費税)が免除になるというシステムがあります。その手続きは、原則的に、EUを離れる際の最後の空港で行うことになっています。

*消費税の21%全額は還付されません。これは、免税のシステムの処理を行政が直接行うわけではなく、還付手続きを行う業者(Global blue等)によって、その手数料が引かれることによります。通常還付される額は、11~16%です。

免税手続きの最低購入金額は?

スペインでは、免税手続きが可能な最低金額は現在ありません。つまり、購入金額が5€でも可能です。

但し、5€で免税書類等を作って、空港で手続きをするといった労力が還付される金額に見合うでしょうか?また、還付が現金でもカードの口座に払込の場合でも、銀行を通しますので、手数料もかかってきます。

目安としては、100€前後の支払いをされた際に免税手続きをするのが良いかと思います。

また、免税の手続きは、お店によっても対応が違います。免税手続きをする法的な義務はお店にありませんので、免税手続きができない、あるいは手続き自体を知らないお店も当然あります。

購入時【免税申請】の手続きの流れ

では、具体的に免税手続きの流れをご紹介します。

手続きの書類を購入店にて作成

実際にお買い物をしたお店で、その場で手続きの書類を作成してもらいます。この書類がないと空港で免税手続きができません。ですので大きなお買い物をしたら、会計時、その場でお店の人に、タックスフリー(免税)、プリーズと言ってみましょう。

免税を扱っているお店ですと、書類を作成してくれます。

そのお店で購入した額のみになります。*免税を行っている他のお店との合算はできません。

ただし、エル・コルテ・イングレス(El Corte Ingles)というスペインの大手のデパートの場合、スペイン各地に店舗がありますが、そのどこで購入したものでも、レシートを持っていけば合算して免税書類を作成してくれます。

各店舗に免税用カウンターがありますので、そこで、それぞれのエル·コルテ·イングレスで購入したレシートを出して、免税書類を作ってもらえます。

*エル・コルテ・イングレスでの購入は、購入日が異なっていても、問題がありません。手続きに時間がかかる場合もありますので、時間には余裕を持って下さい。

申請時に必要な物

・手続きの書類

上にも書きましたが、お店自体に作成してもらう書類がないと免税の手続きはできません。

・パスポート

オリジナル*以前は、コピーでも大丈夫でしたが現在は、オリジナルを求められます。

・クレジットカード

還付の方法は、現金、小切手などありますが、クレジットカードへの払い戻しが一番手堅いと思います。現金も一見良さそうに見えますが、手数料が高い場合がありますので、お勧め致しません。
購入時、現金で支払ったとしても、免税の返金はクレジットカードに返金可能です。

個人情報の入力

今では免税に必要な情報はお店のスタッフが入力をしてくれることが多くなりました。有名ブティックの場合はほぼ、スタッフにより入力してもらえます。

でもたまにご自分で記入するタイプの書類もありますので、その場合はアルファベットとアラビア数字で記入します。通常は名前、パスポート番号、生年月日、日本の住所、電話番号、カード口座に還付の場合は、カード番号などです。

時々名前、生年月日、パスポート番号の入力ミス等があります。書類を受け取った際には、必ず記載内容に間違いがないか確認をして下さい。

免税対象の購入品の取り扱いに関して

基本的には、購入した製品はEU圏を出るまで未使用が原則ですので、封などは開けず、購入時の状態で空港に持っていきます。

もし、中身を確認するなどで、一旦封を開けた場合はまた封をし直してください。

空港での免税手続きについて

マドリードバラハス空港第1ターミナル出発ロビーの免税友人カウンター。カウンター右の壁に黄色い箱のようなものが設置されているが、これが郵便ポスト
免税対象品機内持ち込みもしくは機内預け

免税対象品は機内に手荷物として持ち込みが可能ですし、機内預け荷物(スーツケース内)とする事ができますが、手続きに違いがあります。機内預け荷物にする場合は、有人カウンターにて手続きを行います。有人カウンターについてはこちから!

*また、書類によっても有人カウンターで手続きを受けるか、機械で手続きを受けるかが変わります。

現在導入しているスペインの免税書類認証システムですと、スペイン内の空港の機械によって承認が可能なケースがほとんどです。

*高額な商品に関しては、有人カウンターでの承認が多くなるようです。また、スペインがEU圏最終出国では無い場合は、E U圏最終出国の有人税関での手続きとなります。乗り継ぎ時間が短い、航空機の遅延がなどがある場合手続きは難しいと思います。乗継時間が短い等の理由を説明する事でスペインで承認される場合もあると思いますので、一応試して見てください。

機械で手続きの書類(DIVA)
マドリード・バラハス空港第1ターミナル出発ロビにある免税用機械

書類の上部にDIVAと書いてある書類が最近は多くなってきました。こちらは空港においてある機械で簡単に免税の手続きを受けられます。

機械手続きの手順(DIVA)

マドリード、バラハス空港第2ターミナルにある免税手続き機械

画面に日本語と書いてある部分をタッチすると日本語になります。

次に出てくる画面がこれです。画面下のスタートをタッチします。

次の画面がこれです。スクリーンの下にバーコードを読み込む箇所がありますので、そこにバーコードをかざすと赤い光線が下に出てきて読み込みます。

スクリーンの下に、バーコードのリーダーがあります。

次に、バーコードを読み取ったという画面になります。ここで認証されない場合は、有人カウンターで手続となります。たまにですが、何度も読み取っているうちに、リーダーの調子が悪くなってしまい、読み取れないということもあるようです。その場合、有人カウンターにもリーダーがあり、私は何度か有人カウンターで読み取ってもらったことがあります。

読み取れた場合、ほかに書類があるかと聞いてきます。ある場合は「はい」をタッチし、続けます。ない場合は、「いいえ」をタッチして終わらせてください。

有人カウンターでの手続き(有人カウンター該当書類・免税品を機内預け荷物とする場合)
マドリード・バラハス空港第4ターミナル出発ロビーの免税有人カウンターの表示。日本語の表示有

免税書類にDIVAと書いていない場合は、有人カウンターで手続きをします。

また、購入された免税対象の商品を、手荷物で機内に持ち込むのか、もしくは、機内預け荷物(スーツケース内)にするのかで状況が変わります。

マドリード・バラハス空港第4ターミナルの免税有人カウンターの入口、わきに黄色い郵便ポストがいくつかある

機内預け荷物の場合も必ず、有人カウンターにて手続きが必要となります。

宝石・時計等高級品は必ず、手荷物にして下さい。絶対にスーツケースに入れて機内預けにはしないでください。

スーツケース内に免税品を入れて預ける場合には、まずは、搭乗手続きを航空会社のチェックインカウンターにて行います。

そこで、スーツケースに最終目的地までのクレームタグ【荷物識別のタグ】が付けられますので、搭乗手続き後、スーツケースをそこから流さずに一旦受け取り、有人カウンターの税関に向かいます。

税関にて、免税の書類、日本までの搭乗券を提示します。税関員が商品の確認を希望した場合、スーツケースから商品を出して確認を受けます。

次に、手荷物で有人カウンターにて手続きをする場合ですが、最終のEU出国地がどこかによって、免税の手続きが変わってきます。

通常、スペイン以外のEU圏の国が最終の出国地となる場合、原則、その国で免税手続きが必要となります。但し、乗継時間が短い等の理由でスペインで手続きが可能となる場合もありますので、一応試してみると良いと思います。

問題がなければ、承認印を貰い手続きが完了となります。

手続き後の還付申し込み

マドリード・バラハス空港第1ターミナル出発ロビーにある免税払い戻しカウンター

現金で還付の場合は、空港内の両替所に行って還付を受けます。この場合、書類を発行している会社の還付を扱っている両替所に行きます。すべての会社を扱っているわけではないのでご注意ください。

コロナでいろいろなことが変わり、免税書類も今は形態が変わりつつあります。また免税処理に携わっている私企業もいくつかあり、それによって書類も様々です。

免税品購入店から備え付けの封筒を渡された場合は、クレジット・カードの口座に還付の場合は、必要情報を記入し(還付用のクレジット・カード番号など)、手続きの終わった書類をその封筒に入れて、ポストに投函します。

以前は必ず備え付けの封筒がありましたが、今はその封筒を渡されないことも多くなってきました。

マドリード・バラハス空港第4ターミナル出発ロビーにある免税払い戻しカウンター

その場合、空港内の還付の手続きが可能な両替所で還付を受けます。クレジットカードの口座にその場で還付が可能な両替所もあります。

やはりすべての会社を扱っているわけではないのでご注意ください。また、両替所、空港によっても違いがありますのでお気を付けください。

そういう意味でも、封筒に入れて投函するほうがわかりやすいのですが、渡されなければ仕方がありません。お店で封筒があるかどうか聞いてみるとよいと思います。

また、還付申し込みをすべてオンラインでするという書類もありました。その場合、書類に指定されているQRコードを読み取って、そのページにカード番号などを入力というのもあります。

とにかく、お店で購入時に確認するのが一番です。

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